研修会・超音波からのメッセージ

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今までのアンケートでいただいた質問の回答です。

腹部エコー

転移性腫大のリンパ節は、短径を10mm以上と目安にします。肝炎などに
見られる反応性腫大は、短径で6mm程度から有意とすることが多いです。

膵尾部の近傍を空腸が横切りますので、腸管が膨らんでいると嚢胞に見
えたり、腫瘤に見えたりすることがあります。見分けるにはドプラではな
く、しばらく手を止めて観察していると、小腸であれば形や内容物の動き
で鑑別することができます。

記録画像を何枚撮るかは、判読する先生や施設できめることですが、効
率よく(短時間で)検査するためには、枚数は少なくした方が良いです。
施設内で「その画像は何のために記録を残すのか」を改めて考えてみるこ
とをお勧めします。50カットは確かに平均より多いと思います。ちなみに
私の施設では、所見が無い場合には10カット程度の基本的な記録断面を決
めて運用しています。

健診で膵鈎部まで見ていないというのは問題ありです。おそらくその施
設は健診における腹部エコーの役割を理解していないのでしょう。

ベッドがギャッチアップできるなら活用してください。平らな検査台の
場合には予備の枕やクッションを用意しておき、腰が曲がった方には上体
を高くしてあげると良いでしょう。このようなクッションは、腰を痛めて
いる方には膝の下にいれて差し上げると患者さんが楽になりますので、検
査室の必要アイテムです。

心エコー

大事なご質問です。どの測定値を信頼できるのかについては、流速を用いた方法であれば、均等な血流を記録できている場合は採用しますが、同一断面で流速に偏りがある場合は用いません。断層から求める時は、適切な断層面をとらえられていなければ採用しないようにしています。各々の計測値を信頼できるかどうかについては、レクチャー中にお話ししましたので再確認いただければと思います。

2Dとディスク法で不一致になるのは、壁運動異常がある時が多いと思います。RVOTの描出については、傍胸骨左縁で描出しにくい時には心窩部からアプローチするとうまくいくことが多いですが、正常のモデル君ではお見せできなくてCOPDの人では描出できることが多いです。

ガイドラインでも示されていますが、右室全体が描出される断面で計測することが推奨されています。また、右室自由壁と三尖弁のヒンジの部分の動きを最も反映できるからだと考えています。

長軸断面と同様に僧帽弁の先端になると理解しています。

左室流入血流を正面からとらえること(流入血流を真っすぐとらえられる)ができた方を採用するといいと思います。

下肢静脈エコー

(中央枝)腓骨静脈に合流することが多く、脛骨と腓骨の間(ふくらはぎの中央)を走行します。
(外側枝)腓骨静脈に合流することが多く、腓骨の外側を走行します。

低輝度血栓は圧迫法で確認します。ざっとみて血管拡張があれば血栓が疑わしく圧迫法で確認しています。

ヒラメ筋静脈血栓や後脛骨静脈、腓骨静脈に血栓があれば前脛骨静脈もみたほうが良いです。

頸動脈エコー

総頸動脈などの太い血管で練習してはいかがでしょうか。角度は60度で固定してサンプル幅も一定にする。 少しでもずれると波形がぶれてしまうので手の甲を患者の皮膚や鎖骨に固定も大切です。

基本、枕はないほうがいいです。もしくはタオルを折って低い枕でもよいかと思います。

多重反射の可能性があります。 多重反射を回避する方法には下記があります。
①内頸静脈を総頸動脈の画面上の上に表示させると軽減します。
②ゼリー多めにつけて、圧迫を緩めると軽減します。
③装置によっては設定で軽減します。各メーカーにお問い合わせください。
④当てる場所を変える、当てて部位より前面もしくは後方に当ててみてください。

収縮期早期に現れる単峰性波形である.末梢血管抵抗が高度に上昇したときに現れるそうです。総頸動脈にも切れ込み(ノッチ:notch)があるのは外頸動脈と内頚動脈の両方を合わさった波形になっているからです。

良性腺腫様結節は結節が単発な場合。 
腺腫様甲状腺腫は結節が複数の場合になります。

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